目が覚めたとき、そこは氷の上だった。
ここがどこだかわからないが3匹の同胞がいることに安堵する。
しかし、私はすぐに同胞以外の何者かの視線に感づいた。
同胞たちも私と同じく感づいたようだ。
だがその表情は私と違った。
悲しみでもなく怯えでもなく絶望でもない。
何かを覚悟した、そう私は感じ取った。
あぁ、そういうことか。
私はたどり着いてしまった。
答えを知ってしまった。
ならば私も覚悟しなければならないのだろう。
そう、生きるために。